ニュース・お知らせ
2009年6月17日
食品や農産物、工業製品の包装資材に文字、イラストなどを印刷加工し、販売する。農業資材の分野では、「生産者名表示システム」を6年前に開発。野菜や果物の包装フィルムに生産者名や生産者番号を印字し、トレーサビリティー(生産・流通履歴を追跡する仕組み)への対応を可能にした。
社長の松井孝悦さん(50)は「生産者ができるだけ手間を掛けず、消費者に農産物の安全性をアピールする手段が必要になると考えた」と振り返る。同社が加工した包装資材を使うJAや生産者は「生産者名や番号が入ることで、品質向上への意識が高まった」と実感する。
同システムはロール状の物にも印字できる。また、版を使わない方式で、生産者ごとに版を作る必要がない。そのため、生産者は生産量の少ない場合でも小ロットから購入でき、コスト負担が少なくて済む。レタス用は1巻1000メートル、イチゴ用は1巻300メートルから受注する。
幅広い分野の包装資材を扱い、さまざまなニーズに対応できるのが同社の強みだ。松井社長は「他産地との差別化を図りたい生産者からの要望に応えていきたい」と意欲的だ。