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2007年12月25日
包装紙などの特殊印刷を行う「大三紙業」(豊橋市雲谷町)が本社敷地内で建設を進めてきた新工場=写真=が稼働を開始。鉄骨3階建て延べ約5800平方メートル。生産能力をアップさせた上、工場内の気圧を高めることで防じん、防虫対策を強化。また医薬品や電子部品など高い衛生レベルが求められる包装紙を手掛ける「クリーンルーム」を新設した。
■大三紙業(愛知県豊橋市、松井孝悦社長)二十九日、本社工場に増設した新設備を稼働させた。地上三階、延べ床面積五千八百七十平方メートルでプラスチックのフィルムや工業部品などを生産する。増設前に比べて生産能力が二ー三割高まったという。排出ガスを再処理して環境負荷を小さくしたうえ、廃熱も再利用する。
大三紙業(松井孝悦社長)は29日、豊橋市雲谷町の本社深田池工場に増設した新工場が稼働した。構内物流や工程管理の効率化など生産性向上が見込め、高度な衛生管理と環境対策と併せて品質を高めていく。
(加藤広宣)
鉄骨造3階建て、延べ5874平方メートル。食品包装用の印刷機や大池工場(同市向山町)から移した断裁機を設置、印刷後の包装紙の切抜工程を集約した。グラビアコーティング機を導入してニーズの多様化にも応える。総事業費は十数億円。
原材料や製品などを保管する「ラックビル」と呼ばれる施設への入出荷経路を見直し、構内物流をさらに効率化して生産性を約1割高めた。
防塵・防虫対策を施し、工場内の重要区画はクリーンルームに次ぐ水準で衛生を強化。食品用包装材などの品質向上につなげる。VOC(揮発性有機化合物)処理設備は、排ガスの完全浄化と余剰熱利用で環境にも配慮した。
同社は中華まん敷紙印刷で独自技術を持ち、印刷と断裁工程の1部を新工場に集約したことで同分野の需要増が見込めるという。
総合包装資材メーカーの大三紙業(豊橋市雲谷町、松井孝悦社長)が本社工場で進めていた増設工事が完成、29日から稼働を開始した。工場増設は(1)生産性の向上(2)高度な衛生管理(3)環境対策--をコンセプトに行われ、品質の向上を果たすことで、需要拡大を図っていく。
増設新工場は、地上3階建て、延べ床面積は5874平方メートル(旧工場847平方メートル)。昨年9月1日に着工し同日、完成稼働した。
工場の特徴は、VOC処理設備による排気ガスの完全クリーン化、VOC熱処理余剰熱によるエネルギー回収をはじめ、製品倉庫新設による物流の効率化、防塵(じん)・防虫対策、洗浄度による工場エリアの区分、グラビアコーティング機の新規導入により多様化するニーズの対応など。投資額は10数億円。